第3章 『2. 詐欺師の塒』
ウィル「…はぁ…。ゴン、無事?」
(ピリオド。剣をここで消したら変か…仕方ない、実体化させとくしかないな)
ゴン「うん、それより戻ろう」
ウィル「うん」
ガサ、、
ウィル「クラピカ!…はぁ、結局全員戻って来たんだね…」
(ほぼ私のしたこと意味ないじゃんか)
はぁ、とため息をはいて苦笑しながら近づいた。
クラピカ「すまない。やはり、置いて行くわけには行かないからな。
遅くなったが」
ウィル「ううん、そんなことないよ」
クラピカ「それより、先頭集団がどこががわからないことが問題だ。」
(ヒソカからは逃れられたが、このままでは試験に合格出来ない)
私が、それなら分かると言おうと口を開きかけた時
ゴン「俺、わかるよ!
レオリオの香水の匂いが残ってるからそれを追えば大丈夫!」
ウィル「…」
(鼻良過ぎでしょ…!確かに独特の匂いだったけどこの距離で嗅ぎ分けるのは出来ないよ!!)
私とクラピカはゴンの発言に空いた口が閉まらない状態だ。
まあ、自分の能力を使わずに辿り着けるのは好都合なのでゴンに頼ることにした。