第3章 『2. 詐欺師の塒』
ウィル「ヒソカの狙い、今は私みたいだから私が駆け出したら私とは逆方向に走って。真っ直ぐに」
(前の集団がいる方と逆に私が行けば必然的に2人を集団へと向かわせれるはず)
レオリオ「そんなことできるかよ!お前を囮にして!!」
(出会って間もねぇけどウィルは仲間だ!)
クラピカ「私もウィルの意見には賛成できない。
3人でかかれば何とかできるはずだ」
ウィル「そんなこと意味が無いのは貴方たちならわかるでしょう。
それに、下手に連携も取ったことない3人より1人の方が動けるから逃げて」
(ふふ、優しいね)
2人のその返答に私はここで死ぬわけなはいかないな、と思った。
ウィル「信じて。
私は大丈夫!だから、振り向かずに走って」
そう言うと私はヒソカの目の前や通りすぎるように駆け出した。
それを合図に残りの面々も散り散りに走って行った。
そして予想通りヒソカは私へと視線を向けてきたが追いかけては来なかった。
少しでも皆から引き離そうと思ったのに計算違いだ。
私は走ることをやめた。