第2章 『1. 出発』
ゴン「前で何かあったみたいだ」
キルア「見に行こうぜ」
2人の言葉に後の3人も続いて前へと向かった。
何が起きてるのか確認してみたら、そこには自分が本当の試験官だと名乗る男性がいた。
そして、その手にはさっきまで私達がついて来たサトツさんにそっくりな顔の人面ザルがあった。
「こいつは非力だが、狡賢く、他の奴らと協力して獲物を騙して食うやつらだ!!」
その言葉に周りの受験生は一層騒ついた。
レオリオ「おい、どういうことだよ!
あいつは偽物だってのかよ!?」
ウィル「…え?私には後から現れたあの男の方が怪しいんだけどな」
(スタート地点とここまでの距離は余裕で100キロ以上はあると思うんだよね。しかも地下で集合したのに最初から入れ替われる隙があったと思えない)
レオリオ「ゴンはどうなんだよ!」
ゴン「うーん、俺にはわかんないや!」
レオリオ「わかんないってなんだよ!!」
あはは、と笑うゴンにレオリオがそういった時だ。
ゾクッ…
ウィル「っ!?」
(殺気…っ!)
ヒュンヒュン
背中に寒気が走ったと同時に猿を持つ男目掛けて何かが飛ばされた。
それは見事に男の顔面に命中した。
男はその攻撃になす術なく倒れた。