第2章 『1. 出発』
その男の顔に刺さっていたのは数枚のトランプだった。
そしてそれと同じものがサトツさんの方にも投げられていたが、サトツさんは難なくカードを指で受け止めていた。
そして誰がカードを投げたのかというと、
ウィル「…ヒソカ。」
(っ、念か…凄い殺気だったな。めっちゃ寒気した)
そのヒソカがハンター試験の試験官とは一体どういう人物かということを聞いたところ、現役のハンターが無償で引き受けるものらしい。
だからあの程度の攻撃は避けれて当然ということだ。
そういい終わるとサトツさんが「今後どのような理由出会って試験官を攻撃した場合は即失格とします。」と少し厳しめの口調でヒソカに注意したが当の本人はニコニコと笑って軽く返事をしただけだ。
サトツ「これから私が向かう第二次試験会場はここ、ヌメーレ湿原を抜けなければなりません。
ヌメーレ湿原…通称『詐欺師の塒』。
ここに生息する生き物はあらゆる方法で人を騙し、捕食します。くれぐれも騙されないように気をつけて下さい。
死にますよ。」
ここで棄権する人はその場に残り、命の保証が無くても進む方はついて来て下さいと言われた。
ここまで必死にきて更にキツくなると知り、自ら棄権する者もいたが殆どは湿原へと足を踏み出した。