【最俺&アブ】実況に手を出したら大変パニックなことになった。
第3章 人気者の苦痛
ゲームのOPが流れる。
その時点でもう逃げてしまいたい衝動に駆られるが
生放送中なので、できない。
「よう!俺だ!今日も人生あまちゃんネル、始めるぜ!今日はねー、ゲスト連れてきてるんだよねー。適当に入ってー」
「雑!!ゲストの扱い雑!!」
突っ込みながら部屋に入るとコメントが盛り上がる。
<ぴょこ太だあああああ!!>
<こいつら本当にコラボしよったwww>
<仲いいなあwww>
「はいぴょこ太でーす、みんな拍手ー」
「すんごい適当じゃない?まあいいや、ぴょこ太です。よろしくお願いしまーす」
これからホラーやるぞって空気じゃない。いや、助かるけども。
「相変わらず変な面つけてんのな」
「キヨがマスクしてんのと一緒だよ」
「一緒にすんなよ!俺そんな変質者みたいじゃねーもん!」
「変質者言うなよ!これ結構自分で気に入ってんだよ!!」
<気に入ってんのwww>
<あれ?ぴょこ太敬語抜けた?>
「そうそう、こいつずっとキヨさんって呼んでくるからさあ、禁止令だした」
「ずっとって。まだ1日しか一緒にいたことないんですけど。そりゃ初対面の人にはそれなりの態度で接するじゃないですか」
「はい敬語使ったー。お前後で罰ゲームな」
「あ、つい使ってしまっ…罰ゲームとか聞いてないんだけど!?」
<wwwww>
<1日とは思えない仲の良さwww>
<ぴょこ太どんまいwww>
みんな楽しそうで何よりです!!くそ!!
「で、なんかスタッフが早くしろって目で見てくるから始めるかー。プレイはお前な」
「話が違うー!!さっき見てるだけで良いって言った!!」
「そう言わないとお前帰りそうなんだもん」
こいつは…!こいつは…!!
<待ってwwwホラーなんだwww>
<ぴょこ太泣くwww>
「そうだよ皆さん!この男酷くないですか!部屋まで雰囲気作りよってからに!!最低だとは思いませんかー!!」
「そこまで言う!?」
言うよ!苦手なの知っててみんな楽しんでるから尚更だよ!
しかし、どんなに拒否してもコントローラーを渡される。
「ううう…こ、こんなの余裕ですし…」
「ぴょこ太手ぇ震えてんぞ」
楽しい楽しいコラボゲーム実況の始まりです(ヤケクソ)