【最俺&アブ】実況に手を出したら大変パニックなことになった。
第2章 ニコニコ超会議へ出陣
「お疲れー」
後ろを振り返ると最俺メンバーも出番が終わったようで
ポン、と肩を叩いてきた。
「お疲れ様です。今日はありがとうございました。すごい貴重な体験をしたっていうか、楽しかったです。」
「わーぴょこ太ちゃん礼儀正しいね」
「フジさん私のことなんだと思ってます?」
まあ確かに舞台上や放送中ではギャアギャア騒いだり
時たまに暴言吐いたりもしたようなしなかったような。
「…なあ、ここ舞台裏だよな」
「どうしたキヨ?」
「じゃあさ、そのお面とってもいいよな?」
にやり。キヨさんが怪しい笑みを浮かべる。
私は咄嗟に近くに居たこーすけさんの後ろに隠れる。
「キヨさんめっちゃ怖いんですけど!!」
「大丈夫、痛くしないから」
「何の話ー!?」
「おいこーすけそこをどけ!」
「俺は今!ロリに頼りにされてるんだ!!!」
だから私ロリじゃねっすこーすけさん!!!
ちょっと背が低いだけです!!!
「…いいか、よく考えてみろこーすけ。お前の後ろにはロリがいる。だがな!顔を見ずしてロリと言えようか!!その薄い面一枚の先にはどんなロリが居るのか!お前は気にならないとでもいうのかあああ!!」
「どんな力説だよ!!ロリじゃねーよ!!!」
思わず突っ込んだけど最俺4人は「なるほど…」みたいな雰囲気でこちらを振り向いた。
いやいやなるほどじゃないよ、それにフジさんは見てるでしょ、なんだこれなんだこれ。
…逃げよう!
「あ!逃げた!」
「捕まえろ!」
「ぴょこ太ちゃん待ってー」
「ぴょこ太を逃がすな!」
どういう状況だこれ!
長い廊下を走る5人。
(※廊下は走ってはいけません)
ふと振り返ると、こーすけさんしかいないことに気づく。
残りの3人は…
「うえええ!?」
十字路になった廊下、前方3つの道から3人が飛び出てきた。
目の前にはキヨさんがドヤ顔で立っていたが
急ブレーキなど出来ず、私はそのまま自らキヨさんに突っ込んでいってしまった。
「うわああああ!ちょちょちょ、退い…!!!???」
ぼふん、と布団に沈む時のような音がした。
衝撃に痛みはなく、暖かい何かに包まれていた。
「はい、捕獲ー。」
キヨさんのその言葉と同時に、お面は外されてしまった。