【最俺&アブ】実況に手を出したら大変パニックなことになった。
第2章 ニコニコ超会議へ出陣
「ぴょこ太ってさ!逆に俺達のこと知ってんの!?」
唐突にそう切り出したのはキヨさんだ。
「そりゃ知ってますよー。よく動画とか見てますし。こないだの4人でクイズやってる実況とか腹抱えて笑いましたね。ファンの一人です。」
「まじで!?…おいお前ら、ぴょこ太はいい子だぞ。」
「キヨ悪い顔してんなー」
自分たちのファンだと知り、キヨさんはドヤ顔の笑みを会場に向ける。
「そういえば僕、ぴょこ太ちゃんの放送見たことあるんだよね。結構前に僕たちのイラスト描いてくれた枠あったよね!」
「ええええええ待って待って!ヒラさんあれコミュ限なんですけど!?」
「こっそりコミュニティ参加してまーす」
いえーい、なんて可愛くピースなんてしちゃって。
相変わらずヒラさん可愛い…じゃなくて。
本当に本人に見られていたとは…。
「あ!じゃあ、あの時くれたイラストって」
「そうそうぴょこ太ちゃん描いたやつー」
「え、なに、どういうことですか」
こーすけさんが「まじか!」と何かに気づいたかのように声をあげる。
「ぴょこ太ちゃんが僕たちのこと描いてくれたのが嬉しくて、ついついスクショしちゃって。それみんなにあげたんだよー。」
おおおおおおおおおおい!!
「うわああああ!本当に本人達に拡散されてたああああ!!」
<wwwwww>
<どんまいwwwww>
私は頭を抱えながらしゃがみこむと
ヒラさんがよしよし、と頭を撫でてくれた。
ああ天使…じゃない!この人心の中は悪魔だった!
「よし、俺たちも帰ったら速攻コミュ参加しねえとな」
「だな」
「今夜あたり何か放送するかもしんねーしな」
「僕後でURL送っておくねー」
「やめろおおおおおおおお!!!」
<最俺とぴょこ太のやりとり面白すぎかよwwww>
<いいぞもっとやれwww>
<仲良すぎかwww>
こうして
完璧にいじられキャラになったまま時間は過ぎていった。
「はい!というわけで名残惜しいですがお時間が来てしまいました。ゲストはぴょこ太さんでしたー!」
「ありがとうございましたー!みんなまたねー!」
出番は終わった。
歓声の中大きく手を振って舞台裏に戻っていく。
同じくして最俺も出番が終わるようだった。