【最俺&アブ】実況に手を出したら大変パニックなことになった。
第2章 ニコニコ超会議へ出陣
想像以上に爆発音かと思うような歓声が響いた。
これだけの人が自分を知ってるのかと思うと驚きだ。
大勢の人と有名な人に囲まれたら
さすがに緊張するかと思ったが
どうやら私はそういう感情とは無縁のようで。
「はろはろー!ぴょこ太でーす!!」
考えるよりも先に放送の時と同じテンションで挨拶してた。
最俺と繚乱さんの間に割り込む形で舞台に立つと
歓声は更にレベルアップした。
「ぴょこ太ちゃん!え!?ぴょこ太ちゃんだったの!?」
「あ、どうもフジさん。ぴょこ太ですー。」
「っていうか何そのお面www」
想像以上に驚くフジさんに小さく頭を下げると
キヨさんが私のお面をコツいてきた。
「私らしいかなって!マスクだけして出ても、なんかこう、オリジナリティないなって思って。ああもうこれはぴょこ太だわ、って思ってもらえるために自作してきました。」
「似合ってるよぴょこ太ちゃん」
「ありがとうヒラさん!喜んでいいのかわかんないけど!!」
後ろのスクリーンには、案の定
<ぴょこ太らしいはwwww>
<なんだこの安心感wwwwww>
<想像通りの子だったwww>
と沢山の草コメが生えていた。
「っていうか!っていうかさ!え、ちょっと俺いい!?」
「フグは黙ってろ」
「フグじゃない俺はフジィィィィイ!!!」
相変わらずキヨさんに弄られるフジさんが、私の方をまじまじと見る。
「さっき会ったよね!?」
「え!?」
変な声でた。
「さっき会ったんだよ!控え室の廊下で!ぴょこ太ちゃん派手に転んでてさ!」
「うわあああああああああ!!やめてやめて!!あれフジさんだったんですかあああああああ!!!」
<転んだのwwwwww>
<さすがぴょこ太wwww>
どっかで聞いた事ある声だと思っていたら。
あれはどうやらフジさんだったらしい。不覚だ…。
「俺顔見ちゃったけど、ぴょこ太ちゃん、めっっっちゃ可愛いよ!?」
「はぁ!?お前フナのくせにズリィぞ!!!」
「だから俺フナじゃなくてフジィィィィィ!!!」
<ぴょこ太可愛いのか!!>
<フジずるい!!>
<天は二物を与えたか…>
「ハードル上げないでください!私は平凡な顔です!!」
会場は大盛り上がりだ。