【最俺&アブ】実況に手を出したら大変パニックなことになった。
第2章 ニコニコ超会議へ出陣
絵師として活動して5年。
ゲーム実況を始めてから数ヶ月。
ゲーム実況絵師、なんて名前が浸透するのに1週間。
こんなスピード出世、というべきか。
殆どいつも放送に来てくれるあのノリの良い視聴者達のお陰だ。
あの仲間が居たから私は今、ここにいる。
「(うわあああああ最俺いるううううううう)」
舞台裏なう。
MCに呼ばれたら来てね☆なんて軽く言われただけで殆ど打ち合わせなしなわけだが
まさか、最俺と同じ舞台に立つとは思いもしなかった。
改めて場違いなところに居る気がしてきた。
数ヶ月前まではひっそり絵描いてただけなのに。
「(でも、コミュが盛り上がり始めてきたのって…コミュ限で最俺描いてからだっけ…)」
ある意味運命なのだろうか。
そんなことをぼーっと考えていたら、どうやら出番のようだ。
「今回はですね、実は、シークレットゲストをお呼びしているんです!」
司会は繚乱さんだ。最俺と一緒に舞台に立っている。
間近(といっても後ろ)から見たのは初めてだけど、可愛い人だ。女装の動画とか見たとき正直負けたと思いました(真顔)
「え!?誰!?」
「キヨ声でか!」
一番にキヨさんが反応する。自分の事を話題にされるって妙な気分だ。嬉しいような恥ずかしいような。
「ヒントは、最近人気急上昇中の女の子です!」
「女の子!!」
「え?ロリ?ロリ?!」
「こーすけ落ち着け!」
すみませんこーすけさん、自分ロリじゃねっす…。
「絵師として活躍し、様々な動画のイラストを手がけたり、またニコ生で描いてみた放送、そして最近ではゲーム実況でもその人気に火を点け、ゲーム実況絵師と呼ばれています!」
あああ大げさです繚乱さんその説明は大げさな気がしますうわああああ。
「…え!?俺わかったかも。」
「僕も僕もー!」
フジさんが口元に手を寄せハっとする。
続いてヒラさんが手を挙げて「わかったー!」とはしゃいでいる。可愛すぎか。
あまりピンときてないキヨさんと
未だ「ゲーム実況ロリか…」と呟くこーすけさんを差し置き
私の名前は呼ばれた。
「ゲストはこの方!ぴょこ太さんです!どうぞー!!!」
『わあああああああああああ!!』
『ぴょこ太だああああああああ!?』
様々な歓声が響く中、私は舞台を歩き出した。