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【R18】夜行列車は逆ハー行き

第1章 傷心旅行




「え?あ、!ごめんなさい!」

しっかり前を確認していなかった私に、その私とぶつかってしまったらしい男性の声。

「うわ…大丈夫ですか、その、服…」
「へ?」


どうやら男性はバーで飲んでいたようで、手にはグラスワインを持っていた。


「すいません…俺、弁償します」

なんのことかと思った矢先、お気に入りの服が紫色に染まっていることに気づいた。


「いえ…大丈夫です」

男性は私よりも年上だろうか。

黒のパーカーでラフな格好ではあるものの、毛先を遊ばせていて、ガタイがいい。

さっきの青年とはまた違った雰囲気のお兄さんだ。



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