第9章 貴方は元カレの
「どうしたっすか?」
結城くんが吉野さんを誘い合わせの上、私の部屋を訪れたのは、メールを送ってから5分後。
わ、若い子って即レスするのが当たり前なのかしら…。
あの一夜の後、メールでやり取りをしたところ、
吉野さんは私の二つ上。
結城くんは一つ下。
吉野さんからの情報によると、根津さんは私より5歳も年上だった。
…うん、若いって素晴らしい。
しがないOLとしてがむしゃらに働いてきただけに、季節の移り変わりなんて気にしてなかったや。
「暗いっすねー、楽しいことでもしよ?」
「それがいいですね、ね、夏海さん」
「え?…えと、はい…?」