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【R18】夜行列車は逆ハー行き

第8章 会いたくない




「ん…?もう…朝?」

目をこすりながら、ゆっくりと体を起こす。

窓から差し込む光は淡く輝いて、車窓から見えるのはのどかな田園風景。

列車は今、田舎道を進んでいる。

「ふわぁ…」

そういえば、あまり風景を楽しんでいないような。

都会のビルが立ち並ぶオフィス街は息がつまるけど、

広々としたどこまでも続く大地は、いつまでも見ていられそう。

あの大地の真ん中で寝転がって、湧き水を探しに行ったりしたら、自然を堪能できるんだろうなぁ。

「っと…朝ごはんといきますか」

独り言は寂しさを紛らわせるため。

二度寝しなよと誘うベッドを振り払い、ある程度身だしなみを整えた後

「皆さんにも会えるかな?」

期待を胸に部屋をあとにした。






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