第5章 フェラをさせて
大人なんだもん。
付き合ったら、「する」なんて分かってた。
その未知の世界にドキドキワクワクしてた。
現実がとんとん拍子に進むなんて誰が言ったんだろうね。
甘かった、私。
「夏海ちゃん、俺の欲しがってるっす…」
珍しくしおらしい顔をした結城くんが上目遣いで私を見る。
大きな瞳が揺れていた。
「お、俺っ、夏海さんを寂しくなんかさせません‼︎」
負けじと声を張る吉野さん。
こんな関係、本当はダメなのかもしれない。
ううん、ダメだ。
でも、
「ハジメテなので、教えてくださいね…?」