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男性声優さんの裏生活【R18】

第4章 明かす罠は甘くて苦い果実


紗織side


次の日。目が覚めると、まだ見慣れない天井。


さっそく用意された新しい家具たちに囲まれ、同じく建物内に人気声優さん達が数え切れないほどいるせいで、朝からテンションが普通じゃない。


朝起きる、それだけが幸せだ。


7時にセットした目覚ましより1時間も早く目覚めてしまったわけで、早朝から着替えて管理人室の方へ行く。


扉を開けて廊下を挟んだ扉を開けてすぐ。


ここ自体管理人室のガラス窓から死角というか、扉を開けた先にあるし入るのにも鍵が必要だから孤立している。


行き止まりになっている片方の廊下の端と、ロビーに繋がる鍵付きの扉があるもう片方。


誰かが鍵なしに入ってくることも出来ないし、プライバシーも管理人室の警備もバッチリ。


シャッターの扉みたいな鉄製の扉を開けて管理人室に入る。


薄暗い部屋の明かりを付けると、時間帯のせいで眩しい。感覚は夜に電気を付けるみたいな。


静かな辺りに近くを車が通る音が外から聞こえてくるだけ。


わたしは、チェアに座って書類の準備を始めた。


管理人なわけだし、声優さんたちを見て幸せなことだけが仕事じゃない。


まあ、朝早くから仕事を始めるのは誰か通らないかな…って期待があって、ってことなんだけどね。
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