第5章 喪失と充実
「くすっ…くすくす」
「え…?鈴木さ、ん…?」
笑い出した声には、さっきと同じように馬鹿にしたような含みがあった。
「もう限界。いろいろと、ね?」
「きゃっ、鈴木さん……⁉︎」
たっつんはわたしの手を引き、強引に部屋の中に連れ込んだ。
リビングのソファに放られて倒れこむ。
腕や足にソファの革のカバーが張り付く。
背中に触れる感触がさっきの壁よりも柔らかくて、安心を得られる分身も預けてしまいそう。
「本当管理人さん、見た目から何までタイプだわ」
たっつんはわたしに跨るようにして、ソファに倒れたわたしに覆いかぶさった。
見下ろすたっつんの顔が近い。
駄目……、こんな近くでたっつんの顔を見たらもたない。
「鈴木さん駄目ですっ…」
「大丈夫。俺に任せてればいいから」
「あっ…」
服の間に忍び込んできた手が、ブラの上から胸を触る。
服の中でもぞもぞと動き、胸を激しく揉み始めた。
「結構デカいおっぱい。ますますイイ」
手のひら全体で包まれるような揉み方で、胸が溢れるようにたっつんの手の中で形を変える。
「んっ…ああっ…」
服を捲り上げられて、ブラをつけたままの胸が曝け出された。