第3章 真選組の姫と姉
『私は見に来ただけ。練習はしないよ
まぁそこに固まってる5人の隊士に菫が勝ったら考えなく
も無いけど』
華美は菫を軽く挑発した
「ほんと!!!じゃあいきますよ~そこの5人組!!」
「「「「「えっ!!!」」」」」
ーーーパパパパンーーーー!!!
勝負は不意討ちをした菫が勝った
「お姉ちゃん!全員から一本とったよ!だから稽古…」
『ハァ 考えるだけでやるとは言ってない。
そして考えた結果やらないと判断した。
じゃーな。』
「お姉ちゃん……」
そう言って華美は立ち去った
「なんでぃ、屁理屈ばっか言いやがって…。
菫、あんな奴ほっときましょーや
だいたい何で菫はあんな奴庇うんでさぁ
浪士と戦ってる時もいっつも華美を庇ってんだろぃ
あんな奴庇う必要ありやせんぜぇ
練習もしない奴は勝手に死んどくべきでぃ」
. .
「家族だからだよ………それにお姉ちゃんに死なれちゃ困るもん」
この言葉に皆、優しいなーなんて言って誰も疑わなかった。
この言葉に隠された真意を