第3章 初観戦
振り返ると大汗をかいた及川が立っていた
『大丈夫!?徹君』
及川「いや・・めちゃくちゃ・・疲れた」
はハンカチを取り出すと及川に渡した
『とりあえず汗、拭いた方がいいよ』
及川「いや、汚れるから大丈夫!」
拒む及川を余所には背伸びをし、ハンカチで及川の額を拭いた
『目に入ると染みちゃうから顔だけでも・・ね?』
一生懸命汗を拭いてくれる姿に及川は拒むのも忘れ、少しかがんで委ねた
及川「こんなことするのぐらいだから少し、照れちゃうテヘ」
『はいはい、これでよし!』
及川「あ、ハンカチ貸して、洗うよ」
『いいよ、自分で洗えるから』
及川「・・ありがとう」
『どういたしまして!』
ニッコリ笑う夕凪に及川も笑顔になった
『試合、凄かった・・あの、格好良かった』
照れたように言うにドクンと心臓が跳ねた
及川「・・めっちゃ嬉しい、俺にあのサーブ見せたかったんだ、の為に練習してきたんだよ!」
『私の為に?』
及川「そう!」
及川がそう伝えると一瞬驚いた表情を見せただったがにっこり笑うと及川もつられて笑った。