• テキストサイズ

勝利の女神

第3章 初観戦



転校してから早1週間経ち

以前電話で及川から誘われていた試合観戦に行くことにした

は身支度を整えクラスメイトの女子とともに会場へ向かった

【ちゃん本当及川君と岩泉君と仲良いよね】


『幼馴染だし結構頼れるんだ、あの2人』


【いいな~しかも美男美女ときたもんだから余計羨ましい!】


『私は美女じゃないけどあの2人は人気すごいみたいだね』


【及川君は他校にも人気で有名で、岩泉君も硬派で男の中の男って感じで男子からの人気も多いんだよ】


『そうなんだ、知らなかった(やっぱり徹君はそうだったか)』


そんな話をしていると笛の音で試合が始まった

横には相変わらず黄色い歓声を上げる女性陣


(ほんと徹君人気すごいなあ)


ルールも2人に教えてもらいある程度分かるようになったは次のサーブが及川だと分かった


【及川君のサーブ凄いって有名なんだって!】


『へー知らなかった』


ピッと笛の音と共に高々と上げられたボールに息をのんだ

『あれって・・ジャンプサーブ?』


変化球を加えているサーブに敵チームは手の出しようが無かった

『すごい・・』


【でしょ!あれでファンも増えるんだって】


は立ち上がり最前列まで行くとチラリと及川と目が合った

そしてニッコリ笑うとボールを高々と上げ、豪速球のボールは次々と点を取っていった


試合は勿論勝利だった


試合後落ち着くまで体育館に居て静まってから出ると辺りは暗くなっていた

『もえちゃん付き合ってくれてありがとう!』


【いいの!私も見たかったし!】


その場で別れ、玄関で靴に履き替えていると背後から走る音が聞こえた





/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp