第2章 新たな日
お昼の後から及川との間に会話が無かった
終礼の時ですら回りは話しているのには沈黙のまま
クラスの大半が部活や帰宅する中も身支度を整え帰ろうとしていた
それを引き止め、は及川の方を向いた
及川「どうしたの?様子変だけど」
『何でもないの、ちょっと考え事してただけだから、徹君部活でしょ?』
及川「部活だよ、一人で帰れる?」
『もう!子供じゃないんだから帰れますよ』
及川「いやちがくて、その、帰り、気をつけて帰りなよ?」
『・・ありがとう』
ふわりと笑うの表情に及川の心臓はキュッと締め付けられた
『部活頑張ってね、じゃあね』
及川に背を向け帰ろうとするにあっ!と及川は腕を掴んでいた
『どうしたの?』
及川「連絡先、知らないからなんか遭ったとき連絡もらえないじゃんか」
机の中のノートをちぎると電話番号とLINEのIDを書いたのを渡した。
『そうだったね笑聞くの忘れちゃってた』
及川「あ、ちなみに岩ちゃんのも書いといたから、後で伝えとくね」
『ありがとう!後で連絡するね』
は手を振り教室を出ていった
及川「連絡すねっか、・・・めっちゃ嬉しいな~」
ニヤニヤしたまま部室に入ると岩泉に引いた目で見られたが及川にはそんな事どうでもいいくらい上機嫌だった
部活の練習をしている間ものことを考えれば力が沸いてトスの練習も気合が入った
及川「あ、まっつん、次の練習試合っていつだっけ?」
松川「確か来週の土曜日」
及川「へ~フフ♪を誘おうかな~♪」
花巻「気色悪いな」
及川「そんなこと言って~本当はそう思ってないくせに」
岩泉「カチン・・マジで殴るぞおい」
部活も終わり外はもう暗くなっていた
片づけを終えて岩泉と校門に行くとゆいが待っていた
岩泉「おい、居るぞ」
及川「あー忘れてた、岩ちゃん先に帰ってて」
分かったと伝えると岩泉はゆいの横を通って帰っていった
ゆいは岩泉が離れたのを確認すると及川に近づいた