第2章 新たな日
岩泉が歩みを進めたのは便所ではなく体育館
及川の分かりやすい行動パターンのお陰で探す手間が省けた
岩泉「おい」
岩泉の声に壇上の上に横になっていた及川は体を起こすと眠そうな目でにへらと笑った
岩泉「単刀直入に言う、お前の彼女がになんか吹き込んでたぞ」
及川「は?」
岩泉「話の内容は聞こえなかったが、には言ったのか?」
及川「言ってないし、てか別れた」
岩泉「別に付き合おうが別れようがお前の勝手だがはこっち来て初日だぞ?面倒事に巻き込むなよ」
及川「分かってる」
及川は徐に携帯を取り出すと電話をかけた
及川「あのさ、ちゃんと話すから・・じゃあ部活終わったらで、うん、じゃあ」
岩泉は及川の電話が終わると一緒に教室の戻った
教室に戻るとが男女関係無く会話しているのを見て内心ほっとしていた
2人の存在に気づくとは笑顔で手を振った
【本当面白いな!】
【ちゃん結構話しやすくて本当に良かった♪安心したよ】
『へへ//ありがとう』
【しかも可愛いし女子でも惚れるよ~】
『可愛くないって、愛ちゃんの方がずば抜けて可愛いから』
及川「あのさ岩ちゃん、見間違いかな?すげー打ち解けてね?」
岩泉「・・・あいつの性格だろう」
及川は席に付くと会話に混ざり予鈴がなるまで話し込んだ
の話は海外での驚いたことや衝撃的だったことなどいろいろだった
【ねえねえ、ちゃんは前の高校で彼氏とかいなかったの?】
一人の女子がそう質問すると、及川もピクリと眉が動いた
『彼氏ね、いたよ』
その言葉に及川は動揺していた
居ない訳無いとはある程度覚悟していた及川でもやっぱり本人の口から聞くと少しショックでもあった
【どんな人?!】
みんなが前のめりになって聞いてくるためは困っていた
『んー・・・テンションが高い人?』
”なにそれー?”その野次に及川がの表情を見たとき違和感を感じた
寂しそうな、吹っ切れたようなそんな表情だった
だがその表情も一瞬で直ぐに笑顔変わった
を知りたい反面、踏み込んで聞いていいものなのか分からなくなった及川はそれ以上聞くことはなかった