第2章 新たな日
お昼になると及川の席には女性陣が群がっていた
反対側の席のもその光景に驚いていた
【及川先輩!一緒にお昼食べませんか?】
【ずるい!私が一緒に食べるの!】
【及川君私のお弁当食べて!】
とぱちりと目が合った及川は何か話したそうだったが女性陣によって拒まれた
ここに来たばかりでどこでご飯を食べていいか分からず仕方なく中庭に向かうことにした
教室を出て行くを目で追いかけていると男性陣がぞろぞろとの後を付いていったのが見え少しイラっとした
及川「ごめん、俺今日からお昼は皆と食べないって決めたんだ」
え~っと言う声の隙間を縫って聞こえたのが及川の現在の彼女”ゆい”の声だった
「私とは食べてくれるよね?」
及川は早くの元に行きたかったが一応彼女がいるため仕方なく彼女とご飯を食べることにした
黙々と箸を進め弁当をたいらげていくと、彼女がおかずを及川の口に持っていった
及川「・・なに?」
「これからあげ♪あーんして!」
及川は自分の箸を置くと彼女の箸をゆっくり弾いた
「え?」
及川「あのさ、前に話したこと覚えてる?」
「・・話したこと・・」
及川「俺にはずっと好きな人がいるって、俺の好きな人なんだ、だからもうこれっきりで終わりにして欲しい」
「やだよ・・私別れ「それ言わない約束だったじゃん」」
及川「付き合う前に条件出したよね?俺が終わりって言ったらおしまいだって、ごめんね、ゆいちゃん」
しくしく泣く彼女に背を向けて自身の弁当を持ち”バイバイ”と伝えると教室を出て行った
及川「俺・・まじで最低~」
こんな姿見たら幻滅するんだろうな・・・
ため息を吐きの元に向かおうとした足は中庭には行かず体育館にむかって歩み始めた