第6章 土翁と空夜のマリア
────アレン・ウォーカー
崖の上から見る街は異様なまでに静か。その中に銃声のような音が混じって聞こえてくる。
くそ・・間に合わなかったのか。
探索部隊の人達が犠牲に・・・
気づいたら崖を下っていた。目指すは銃声が聞こえてくる街の中心部。
「やめろぉおッ」
もう息絶えている探索部隊の頭を足で踏んづけて遊んでいるAKUMAに、発動させたイノセンスで攻撃を仕掛ける。
「何?お前?何よ!?」
ゴッッ
左手の爪型のイノセンスはAKUMAの指が絡まる。このAKUMA・・球体ではなく人型をしている。
ニヤリと微笑んだAKUMAは足を振り上げ、僕の腹部へと攻撃してきた。
「ぐあっっ」
突如襲ってきた腹部の痛みと、蹴り飛ばされた影響により背中に瓦礫のゴツゴツした部分が当たって痛い。
「この破壊力・・お前"エクソシスト"だなぁ?」
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