第6章 土翁と空夜のマリア
「何せなあかんかわかってんのやろか?」
「知らねェよ」
興味なさそうに呟く神田。あたしの考えていた案はもう消えた。きっと神田も何か案を考えていただろう。4人での最善の策を。
「あたしは・・とりあえずアレン追うわ!」
「探索部隊からの報告からだいぶ時間が経っている。level1のAKUMAばかりとは限らない。気を抜くな」
「了解!」
走り去ったアレンを追うように崖の下へとジャンプする。崖の側面を蹴り街の方へと体を向け、所々にある建物の屋根をつたって追いかける。
少し先の方でモクモクと煙が上がっている。
あそこか。
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