第6章 土翁と空夜のマリア
「く・・っ」
しっかりした言葉と知能。
こいつは今まで出会ってきたAKUMAと違う・・
足を動かそうとすると、瓦礫の間に右足が挟まってしまっている。取り出そうと動かすが簡単に抜けなさそうだ。
くそ!こんな時に!!
「よそ見しちゃダメよ!!」
襲ってくるAKUMAが見えるがこの場から動けそうにない。イノセンスを構え、至近距離になった瞬間に攻撃しよう、そう思っていた時だった。
「鎌鼬(かまいたち)!!」
目の前に竜巻のような風の渦ができ、AKUMAが咄嗟に後退していく。この声は、、
「夢!!」
「お待たせ〜〜」
武器と目線を敵に向けたまま、僕の前に立ちはだかる。その隙にイノセンスを使い、足を挟んでいる瓦礫の片方を壊した。
自由になった足で瓦礫の山を踏みしめる。足首に違和感がある。さっき捻ったかな・・
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