第5章 マテールの亡霊
「困りますお客様!
こちらは上級車両でございまして一般のお客様はニ等車両の方に・・てゆうかそんな所から・・」
急に天井から人間4人も現れたものだから驚きが隠せないでいる車掌さん。
無理ない。あなたの方がまともです。
「黒の教団です。
一室 用意してください。」
「黒の・・!?かっかしこまりました。」
「何です今の?」
車掌さんの目線が神田の団服にいくと、ぺこりと頭を下げて部屋を用意しにいってくれた。態度が一変したその様子が理解できずに探索部隊へ問いかけてみた。
「あなた方の胸にあるローズクロスはヴァチカンの名において、あらゆる場所の入場が認められているのでございます。」
「めっちゃ便利やでっ
お金かかるところはこのバッチ見せたら無料で入れるねん!もちろんご飯もなっ」
ニヤニヤと分かりやすい悪戯な笑みを浮かべる夢。この特権を活かして何かをしてきたことは一目瞭然でわかった。
「へぇ。そんなにすごいんですねこのバッチ。」
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