第5章 マテールの亡霊
「2人って仲良いですよねー
神田がそんなに楽しそうに喋るなんて」
「どこが楽しそうなンだ」
「お!アレンよう見とるなー!」
呆れている神田と、にこにこと笑みを浮かべている夢。まるで正反対のこの2人が付き合っているというのを聞いたのは数日前にリナリーから聞きました。
神田を茶化してやりたいのは山々ですが、この任務が終わってからにしよう。険悪なムードになるのも嫌ですし。
「そういえばアレンて初任務やんなー」
「はい。今回が初任務です。」
「結構今までにAKUMAは倒してきた?」
「まあそれなりに。」
「ほな大丈夫やな!」
いきなり実践経験はあるのかの質問。
今回の任務できっと僕の力量を確かめようとしているのだろう。
「大丈夫だと思います。」
「自惚れは命取りになるぞ。」
「わかってますよ。」
相変わらず偉そうな言いぐさ。もっと他に言い方あるでしょうと教えてやりたいものです。
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