第28章 復活したイノセンス
「・・わかってます。」
唇をぎゅっと噛む。
そんな事わかっている。あたしの力不足のせいでたくさんの人が死んだ。
タップもその一人だ。
死んでなくても多くの人が怪我をした。未だに治っていない重傷者も居る。
みんなが気を使って言わないような事を、この人はズケズケと何の躊躇もなく言ってくる。
確かにその通りだから反論はできないけど・・
「おれぁ自分が欲しい物の為にお前と戦ってやる。
修行する気はねぇえ、殺した方がはぇからな!!」
「な・・っ!!」
イノセンスを発動させた元帥は床を蹴りあたしの方へと突っ込んでくる。
イノセンス発動!!
ガキ―――ンッ
激しく鳴り響く金属音。
後ろに体重を一瞬でもかけたら吹き飛ばされるような気がする。全体重を杖の方へとかけ荒い呼吸をする。
直接杖にダメージが!!耐えれるか!?
「ほおう。反応できて良かったなァ?死ななくて。」
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