第3章 大切な人
「な・・ッ」
指示と共に向かってくるふわふわと浮遊してゆっくりとこちらへ進んでくるAKUMA。
ヤバイ!!殺される!!
必死に縄から逃れようとするも全く解ける気配がない。
「・・・・ッッ」
嫌・・
こんなところで死んでしまうの・・
コワイ
「あなたは危険な存在です
死んでくださいVv」
千年公の楽しそうな言葉と共に、AKUMA達の銃口があたしへと向けられる。
ドドドッッ
「い・・ッ
い゙やあ゙ぁあぁあ!!」
あれ・・
身体に弾が当たった衝撃がない。
「・・・・?」
恐る恐る目をゆっくりと開いてみると、血が口から溢れ身体中黒い星のマークだらけになっているノエルの姿。
「・・夢」
「・・の・・える?」
「なんて顔・・してんの・・よ
しっかりしなさい」
縛られている手の中に小さな何かが握らされた。
ばたっと下に倒れるノエル。
血を吐きながら笑みを浮かべてた。
なんで・・どうして・・
撃たれたんやで・・痛いやろ
ノエル・・嫌や死なんといて
→