第28章 復活したイノセンス
「忙しいのに・・ほんまにありがとうございます!」
マルコはあたしと目を合わせる事なく泳がせている。
自分がやった!って言わないのは謙虚なのかリーバー班長がおるから謙遜しているのか・・自信がないのかかな。やからあたしと目を合わせてくれへんのやろか?
「問題はちゃんと発動できるかだ。」
「・・・・っっ」
緊張が漂っている。
そうか。もしこれで発動できなければ、改造は失敗・・あたしはイノセンスを使えなくなるのか?
いや、また改造し直しって事になるのだろうか。悩んでても仕方ない・・
「イノセンス発動!」
手の中に確かに感じる杖の感触と、大きな杖。
杖の柄は以前よりも深い茶色で光沢がある。真ん中辺りには団服にも付いてあるローズクロスのマークが彫られている。
両端には水晶玉。
以前とだいぶ形が変わっている。水晶玉を覆うように杖の柄が伸びている為、水晶玉に直接攻撃が当たりにくくなっている。
「成功だな。」
「よかった・・」
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