第27章 静寂な教団
「結晶型も寄生型みたいに寿命が短くなったりすんのかな?」
コムイの部屋を後にし、パンダのおっさんと中庭が見えるテラスまで出てきた。
「お前は結晶型にはなるなよラビ。
イノセンスにそこまで関わる必要はない。」
「ん?ああ・・」
「もし結晶型の兆候が現れたらすぐ言うんじゃぞ。そしたらもう教団(ここ)にはおれん。」
「・・、わかってる。」
ズキ・・っ
俺が教団(ここ)に居んのはエクソシストとして生きる為じゃねぇ。ブックマンとして教団にいる方が効率が良いからいま教団にいる。
わかってる。
そんなことわかってんさー!!
なのに・・なんでいま心臓がズキって痛くなったんさ・・
「・・さっきのマリの発言じゃが。
こんな小さな組織、伯爵の勢力があれば百年前に潰されていてもおかしくはないよのう。」
「え?」
「伯爵がもしわざと教団を生かして置いとる理由があるとしたら・・」
「は??」
いやいやいや!
わざと生かしとくとかありえねぇだろ!何が好きで戦争しなきゃいけねぇんだよ!
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