第27章 静寂な教団
「仮説じゃ、そういう見方もできんことはない。ところでお嬢、いつまで隠れとるんじゃ?」
パンダが振り返りながら中庭に続く角の方へ向かって問いかけている。
お嬢・・?
パンダがお嬢って呼ぶのは一人しかいないさ。
「すっすいませ〜んっ
盗み聞きするつもりやなかったんですけど〜あは・・っあははは〜・・」
「夢!!」
バレタ!と表情が言っている。
焦っている様子で左手で頭を抑えながら出てきた。右手はギブスがはめられ、顔にもガーゼ等で治療されている後がある。
「ごめんごめん!
歩いてたら2人の声が聞こえたからさ!あはは・・」
どこから聞いてたんだ!?
結晶型になったら教団(ここ)を去るっていうとこからか?それとも教団が生かされているってとこか!?
「何か用事があるのではないかのぉ?」
「さっすがブックマン!
そうそう!2人に話したい事あったから後を追ってきたんです!」
「話したい事?」
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