第27章 静寂な教団
「ジョニー!!」
カララ・・と車椅子をひく音が近づいてきたので、振り返ると車椅子に乗っているジョニーが居た。
もう車椅子で出歩けるぐらいになったんや!!
教団襲撃の際にかなりの深手を負ったということを聞いた。守ってあげれなかった事が頭のどこかで引っかかっている。
「おージョニー!」
「もう動いて大丈夫なのか?」
あたしの近くに座っているラビとマリもジョニーが回復しつつある事に喜んでいる様子だ。
ブックマンとチャオジーもほっとしたような表情で微笑んでいる。
「テメェヘバったフリしてやがったな!!」
「騙し討ちも立派な戦法です。」
「もう死ね!この似非紳士野郎!」
「師匠が似非者なもので。」
中心部分で修行している2人の・・いや、殴り合いをしている2人の大きな声が聞こえ、一同の視線は再び2人に戻される。
剣術稽古はどうなったん!?ってお伺いしたいものだ。
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