第27章 静寂な教団
「気づいたらもうかれこれ1時間こんな感じ。負けたら丸刈りらしいさ〜」
「もうただの殴り合いになってるよ〜」
車椅子に乗りながらあたし達の近くで停止する。見たところ笑顔だし、元気な様子だ。
よかった・・
「夢が組手の相手できねぇから剣術稽古だとか言ってたたんだけどさ〜あのふたりミョーにイライラしてて・・」
「申し訳ねぇっ!」
あたしだって頻繁に組手するの嫌よ!?
神田手加減せずに来るから怖いの。鬼なの。痛いの。この三拍子が当てはまりますね、はい。
ギブスをはめ包帯でぐるぐる巻きになっている右腕をジョニーの方へと向け、へらへらと笑ってみる。
ドン・・ッバン・・ッ
その間にも繰り広げられるアレンと神田の闘い。
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