第26章 無力
「おい」
「なにボーッとしてるんさー?」
「いや・・なんでもない!」
少ししてから外にいた教団員の人が入ってきて倒れている人達を次々に担架に乗せていってくれた。
「助かったー・・」
足に力を入れて立ち上がろうとした瞬間、崩れ落ちるように床へと倒れる。腕の感覚もない。身体に力が入らない。
「無理しすぎだバカ。」
「全く夢は危なっかしすぎるさ~」
「へへへへ〜っ
死ぬかと思いました〜〜っ」
脇から上に持ち上げられ神田の背中におぶられる。
落ちないように補助してくれるラビ。
「ええよ・・!神田も怪我してんのに・・っ!」
「うるせェ」
「あっはは〜こ〜んな時もユウはユウさね〜」
「テメェ、俺のファーストネームを口にするな!ぶった斬るぞ!」
「あはははっ」
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