第26章 無力
結局あたしは修行して強くなったと思っていたけど、実際には元帥になんか全然及ばないし、level4が出てきてこれだ。
「ぐ・・っ」
悔しい・・唇をぎゅっと噛む。
こんなことなら最初から真剣に修行してもっともっと強くなっておけば・・
後悔してももう遅い。
「さよならです♪むりょくなえくそしすとさん♪」
殺される。そう確信して目を瞑った。
敵の目の前で目を閉じるなんて知ったら師匠に怒られるだろうな。
自分がどう足掻いても敵わない相手にあたしは屈した。
「許さないぞオマエェエ!」
ギィイン
金属音がぶつかり合うような激しい音が目の前で鳴り響く。
誰・・?
仮面を被っており、顔が見えないその人はlevel4へとどんどん攻撃していく。
あの剣と身なりは・・アレン・・!?
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