第26章 無力
「なに言ってんさ!死ぬ時は・・一緒さ!」
「夢!!」
神田の叫び声が聞こえた。
あたしの心配をしてくれてるんだ・・みんなごめん・・あたしはコイツに敵わない。勝てない。
あたしはこの世界に来てからすぐにはイノセンスの発動の修行をしていなかった。この世界に来れた事が楽しくて、色んな人と喋ったり任務同行したり。
イノセンスを使うコツが全然わからなくて、ちゃんと扱えるようになるまで2年ぐらい時間を必要とした。ちょうどノエルと行った最後の任務辺りの時だ。
そんな矢先にノエルが死んだ。あたしは強くなりたいと初めて思った。守られるんじゃなくて、あたしが誰かを守らなければならないんだと実感した。
だから強くなったつもりだった。
第二解放もできるようになり、任務もたくさんこなしてきた。
だけど今度はデイシャが死んだ。バルセロナに集まっていた大量のAKUMAを破壊していた事によって衰えていたからか、ティキに全く敵わなかった。
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