第26章 無力
「おえ・・っ吐きそー・・」
頭がグラグラする。
立ち上がれない。この空間全体が回っているように感じる。
ラビにもおんぶされるように持ち上げられ、level4から距離をとっている。神田はあたし達の前に棒のようなものを持って立ちはだかっている。
「いの・・せんすが・・」
粉々になったイノセンスがまだあそこに・・とりにいかなければ・・!もう手放さんって誓ったんだ・・!
「それは後さ!殺される!」
「さっきのこうげきどうやったんですか?
みえなかったんです。あなたはさいごといいましたが、きけんなのでさいしょにころします♪」
「ラビ・・放して・・っにげて」
構えている神田を無視してラビとあたしの方へとすごい勢いで飛んでくる。
精一杯の力を振り絞って声を出した。
コイツはあたしを狙っている。その間にみんなが逃げれるかもしれない!!
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