第26章 無力
何が起こった・・!?
分からなくなるくらい一瞬の出来事だった。
先ほどまでの地響きと音が嘘のように静かになった。だいぶ下まで落ちて距離ができたからか、抱擁ノ庭の強度を増したのか、敵がここから居なくなったのかは分からない。
それにしても師匠の抱擁ノ庭はすごい。あたしもこれぐらい巨大で強力な防御を作れるようになりたいな・・
「いだだだた・・っ」
「師匠!!何が起こってるんですか!?」
すぐ横で頭を抱えながら立ち上がる師匠。
無事か、本当は確かめたいけれど見たところ大丈夫。それよりも早く確認しなければならない事が幾つかある。
「あれは・・level4だ。」
「level4!?」
そんなん聞いたことない。
リナリーと一対一で、死闘を繰り広げたのがlevel3やって聞いたけど・・それよりも強いAKUMAってこと・・!?
能力は未知数だ。
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