第26章 無力
ドォオオオオオン
あたしと師匠が居る場所の地面を笑いながら殴ったそのAKUMA。みるみるうちに崩れていく。
この下には科学班の人達が!!
ドドドドドドドド
「イノセンス発動!!」
崩れていく地面でなんとかバランスを保つ。
みるみるうちに陥没していく床。
左手でイノセンスを発動させる。利き腕じゃない方で発動させるのは初めてだ。慣れていない分、力の入れ方や抜き方が難しい。
今はそんな事言ってられないけど。
「夢!私達を!」
「はい!!」
「楽園ノ彫刻(メーカー・オブ・エデン)抱擁ノ庭(ほうようのにわ)!!」
「土壁(つちかべ)!!」
師匠に言われた通り、あたしと師匠を守るように上にはコンクリートのように硬い壁を。着地した時に衝撃が和らぐように下にはふわふわの土を!
師匠は下に居る科学班の人達を守るように巨大なドームを再び形成する。
さすがに今のあたしは2人守るのにギリギリの体力だ。師匠が居てくれなかったらみんなを助けれなかったことは明確だ。
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