第25章 最強の聖職者
────日下部夢
「こいつも連れていく、例の奴だ。
゙卵゙も回収した、退くぞ。」
「はい。」
「私は先に帰る。残った人間は殺せ。」
声がする・・
身体が宙に浮いている感覚。腕の感覚がない。イノセンスを握る力が入らない。
頭がボーッとする。
あたしの身体は誰が支えているのだろう。ふと隣が見えるとアレンが力なく倒れている。誰に支えられているのだろう・・
「たったの3匹で勝てると思ったのかよッ」
「・・・・」
AKUMA・・?
あたしはいま、AKUMAに捕まっているんだ・・
イノセンスを発動させなきゃ。
腕・・身体が動かない・・動け!動け!!
ブゥウン
機械音・・動いてた景色が止まる。これは結界装置・・?
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