第25章 最強の聖職者
「休んでてください!」
「しっかりせぇお嬢!」
「・・ゲホッ・・らいじょーぶ。
わかってますよー・・!」
対照的な言葉だ。
アレンは優しさ。自分が来ている上着をあたしにそっとかけてくれた。不思議と背中があったかくなった気分になる。
ブックマンはこの戦局を見て2人だとキツイと判断したのだろう。あたしに喝を入れると2人はAKUMAの方へ走り出す。
しっかりと立ち直し、深呼吸をする。
「げ・・・・っ!!」
なにいいいいいいいいい!!
イノセンスを見ると水晶玉の部分にヒビが入っている。・・あの時か・・!ルル=ベルの攻撃を直接受けた時だ。
この武器は直接攻撃に弱い。だから防御の時も攻撃の時も、いつも土壁を形成させて行っているのに・・あの時は間に合わなかったんだ・・
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