第24章 本部襲撃
アレンに背中を向け、AKUMAの方にイノセンスを構える。簡潔に現状を伝え形勢逆転に向かって動きだそうとした瞬間、あたしの背中は鞭のようなもので叩かれ激痛に襲われる。
「#NAME1ーーーッッ!!」
「偽物だぁああああ」
「違う!アイツ自体が裏切りだったんだ!」
「ぐ・・ッッハァハァッ」
様々な声が聞こえる中、あたしの視界は床へと倒れていく。咄嗟に足を出し膝が床へと着いた。
痛む身体を起こしアレンの方に目線を移す。
誰・・!?
「・・・・」
黙ったままあたしを見下ろすアレンの姿をしている奴。右腕を後ろに回している。
何か攻撃をしようとしているのか?
イノセンスを構え、攻撃してきた時に対処できるように警戒する。
「誰!?」
咄嗟に距離をとる。団服を着てないからか背中から直に伝わった痛みがヒリヒリとする。火傷したような熱さだ。
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