第3章 大切な人
コンコンッ
「こんな所にいた!!早くきなさい!」
司令室のドアが開く音と同時にあたしの襟を持ち、ずるずると引っ張りながらドアの方へ引っ張っていく彼女は探索部隊のノエル。
「は~な~せ~!
自分で行けるわ!子供扱いすんなアホ~」
引っ張られながらもジタバタと手足を動かし抵抗する。
そんな抵抗は虚しく指令室のドアを後にする。
「いってらっしゃーい!!
平和だね~」
「平和っすね~」
ヒラヒラと手を振りながらお見送りしているコムイ室長とリーバー班長がドア越しに聞こえる。
これがいつもの光景──・・
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