第3章 大切な人
コムイさんから先ほど受け取った任務資料に目を通す。
真っ先に確認するのは同行者の覧。
"探索部隊ノエル・ディファ"と書いてある。
ノエルか・・っ
「えー!!
ノエルと任務~?」
のーせんきゅー!!と言いながら、だら~っとソファー寝転がりながら任務資料に目を通す。
ちょうど教団に来て1年ほど経ったあたしは13歳になっていた。現実の世界に居る時よりも精神的に子供になった気がする・・みんながあたしの事を子供扱いするからかな・・
恋愛とかにも興味なく、ただ平凡な毎日を送っていた。
この頃のあたしはイノセンスの使い方にも慣れ、大技とまではいかないけどAKUMA破壊は普通にできるようになっていた。
絶対保証の戦闘任務は存在しないけれど、数が少なく簡単な任務は1人でも行けるようになった頃だ。
でも、戦闘任務の時やAKUMAが出てくる可能性が少しでもある地域に行く時は、ノエルと一緒に行くというのがお決まりだった。
きっとずっと任務を共にしてきたから、やりやすいという事を室長は分かってくれているのだろう。
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