第20章 失った信頼
「日下部夢、我輩は話がしたいのですVv」
「はなし!?そんな殺気むんむんに放ってる相手に言われても説得力ないけど。
それに話すことなんて何もない。」
「まあまあ、そう言わずにVv」
「・・・・」
お互いに地面に足をつけ一定の距離を保っている。
睨みつけてやるが、伯爵はどこか楽しそうに白い歯を見せ笑っている。
「仲間になりませんか?Vv」
「は・・っ?」
まさかの問いかけにびっくりしてしまう。
あたしがイエスというとでも思ったのだろうか。
「異世界から連れて来たのは我輩です。
我輩に協力すれば、元の世界に返してあげましょう。」
え・・・・
いまなんて・・・・
こっちの世界に連れてきたのは伯爵・・?
戻るには伯爵の協力がないと戻れない・・そういうことなん??
「あなたは我輩達の家族になるのですVv
無理矢理連れていっても、あなたは拒絶するでしょう?
それじゃあ意味がないのですVv」
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