第20章 失った信頼
「なかなかやりますね。あれに当たったら粉々になりそうですVv」
「ッッ!!」
後ろから声がすると、太く大きな拳があたしに向かって振り下ろされるところだった。
ドォオン
「いッ・・ッ」
背中に激痛が走る。
小さな塔が上に見える。地面にたたき落とされたんだ。
「もう一発ですよ~Vv」
小さな塔からジャンプしてあたしの方へと降り立とうとしている。
「土壁(つちかべ)!」
地面についている杖を伯爵がくる方へ向けると、硬い何かにぶつかったような衝撃音が響き渡る。
耐えれるか・・!?
そんな疑問は一瞬にして消え去った。
圧倒的な防御壁。土がコンクリートになったような硬さになっている。
技が・・前よりも強くなってる・・?
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