第20章 失った信頼

ゆるして・・くれたん・・？


「あれ・・水晶玉が大きくなってる・・ん？」


水晶玉が前よりも大きくなっている。
そして水晶玉の中に見えるのは嵐のように吹き荒れる突風の様子。


なんだろう・・いつもよりも力が湧いてくるような・・そんな感覚がする。




「とにかくみんなの所に戻らな・・」


ふと塔の中の様子を見ようと目線をやると、ロードがティキに抱きついている様子が見える。


土壁（つちかべ）を発動させ塔の方へ戻ろうとした瞬間、殺気と聞き慣れた声がした。




「はいは～いVv
ティキポン回収できてないじゃないですかVv」




「は・・伯爵・・！！」


こんな時に！！
伯爵が現れた方にイノセンスを向け、戦闘態勢になる。


イノセンスを狙ってる！！




「鎌鼬（かまいたち）！！」


杖を大きく振ると目の前に巨大な竜巻ができる。以前よりも大きく風の中はビュンビュンと切れ味が良さそうに音が鳴っている。


いつも通りでやったのに・・パワーアップしてる・・？



















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