第20章 失った信頼
「あれや・・」
こんな足場が悪いところをイノセンスなくて生身の身体で行くなんて初めてかもしれん。
「はぁ・・はぁ・・」
痛む身体を無理矢理に動かし助走をつけ、地面が膨れ上がりゴツゴツしている場所へと飛び移る。
コワイ・・
こんな高いところから地面に落ちたら確実に死ぬ。
あかんあかん。
考えるな・・下を見るな!!
思えば・・イノセンスと出会ってから、戦闘の時やこんな自分の身が危険に晒される時・・ずっと守ってくれてたんや。
でもあたしは・・見捨てたわけでもいらんくなったわけでもないねん!!ただ、これからも一緒におりたいから壊されたくなくて・・
ドォオオン
「ぐ・・っ」
足場が悪い為、揺れた影響で滑りゴツゴツしている瓦礫の山と化した地面に身体が倒れる。
痛い・・身体中が痛い・・
早く帰りたい。みんな一緒に・・あたしのイノセンス・・夢ノ杖(ドリーム・ロッド)!!お願い戻ってきて・・
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