第20章 失った信頼
「ッ!!」
ギンッ
激しい金属音と、こちらへと押し寄せた時に起こる風が吹き抜ける。
「ティキ・ミック、僕もひとつ言っときたいんですが。
これ以上・・僕の仲間に手を掛けたら、僕は貴方を殺してしまうかもしれません。」
「少年の事は嫌いじゃないんだがな。
しゃーない、あんた殺してからだな。次はちゃんと殺すよ?」
アレンとティキは武器を交え、ラビはあたしの目の前に来ている。
「夢、良かった。アイツは僕が行く。」
「アレン!!」
チラっとこちらへ振り向き、ティキを押し返すようにイノセンスを振り降ろす。
「無事だったんさ夢!!」
ぎゅっとあたしを包み込み無事を喜んでくれるラビ。包み込まれる感覚に、不思議と心がほっとする。
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