第18章 心の傷
「すたーとっ!」
蝋燭があたしめがけてすごい勢いで飛んでくる。
ガンッ
痛々しい音があたしのすぐ横で鳴り響く。どうやらギリギリのところで避け、ロウは壁へと刺さったみたいだ。
「ハァハァッッ」
本気だ・・!
本気であたしの事を刺そうとしている・・
「次は二本だよ〜!」
「いや!!ッッぐ・・!!」
危機一髪というところで床へと倒れ込み避ける事に成功した。
これじゃあ身体がもたない・・!!
「やるねぇ〜!!次はさ〜んぼ〜ん!」
!!
右と左と上・・
やばい!!!!
ブスッ
「あぁああ”ぁああ!!」
ドクドク
どちらかは確実に当たるだろう。
そんな距離で投げられた三つのロウのうち一つがあたしの左肩へと刺さった。
咄嗟にイノセンスを持った時の為に、右腕と足は動かせるように守らなくちゃいけないと脳が判断したのだろう。
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